いよいよ今週第37回教団総会が開かれる。この総会は紅葉坂教会の北村慈郎教師への「免職」決定を受けて大きな混乱の中開かれようとしている。
総会直前になって審判委員会が5人中3人の賛成をもって「免職」を妥当とし、すぐさまその結果が本人と紅葉坂教会、そして神奈川教区に通告された。教区には、既に37回総会議員として選出されていた北村牧師に代わる別の議員を登録するように求めていた。
神奈川教区がその通告に対してどのように意思を表明したのか、教区にある川崎教会には今日もまだ伝えられていない。それだけではなく、この件に関して教区からは一切なんの情報も伝えられてこない。あるのは「
教団新報」にまるで埋め草のように記された審判委員会の決定と教団議長による公告だけ(No4708/2010,10,9。
驚いたことに「日本基督教団公式サイト」は、意図的か不可抗力か、「最新」と言いながら9月15日号までしかアップしていない。従って、この重大な「公告」も、誌面以外に目にすることは出来ない。)だった。あまりにも情報のない中で、教団総会が始まろうとしている。このいわば異常な事態こそが、この問題の投げかける渦の大きさを表していると言えよう。
この総会は日本基督教団の歴史の中で大きなターニングポイントになるだろうと思われる。つまり、この総会の前と、総会のあととでは、日本基督教団の有様が大きく変わるだろうということだ。そして残念ながらその変わり様はわたしたちが願っていることとは程遠いだろうと思われる。それでも、包括関係にある以上、その変化を受け入れなければならないことになるのだ。
わたしは分離主義者ではないし、ごくごく薄いとはいえ教団についての愛着心を維持している。そして残念ながら教団は、この教区や、この教会や、このわたしに対して、願っていることとは全く反対のことを強制してくるのだ。それはむしろわたしたちの宣教にとって邪魔なこと、無駄なこと、無意味なことなのに、だ。
ますます、自律/自立した信仰が求められる時代がやって来る。
追記
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