いよいよ3月に入り、毎週礼拝で消灯するろうそくも4本目に入る。年度末とイースターは時折重なることがあるが、そんな年はやはり何かと大変だ。見落としがないように注意を払いたい。
新任地に赴任して1年。様々なことがあってあっという間のようでもあり、またなんだか随分長くいるような気にさせられたりしている。時間というのは不変であるというのが物理・科学の基本なのだが、心理的にはどうも一定ではないらしい。それがまた面白いところでもあろうか。とにかく、1年を終えようとしている今、様々なことをふり返り、考えさせられている。
教会の皆さんは、多くのことを期待してくださったに違いない。その期待に十分応えることは出来なかったと思う。ただ、事柄に向かう姿勢だけは折を得て伝え続けてきたと思う。当然のことながら、「牧師」といえども十人十色。決して同じではない。落ち着いて考えれば当たり前なのだけれども、時としてそういう単純なことが抜け落ちる。あるいは違いが前面に押し出されることで戸惑いを覚えた方も多かったかも知れない。お互いが「慣れる」までには今しばらく時が必要なのだろう。
そういった中で、新年度から新しい取り組みを始めようとしている。様々なことを期待されていた方々には申し訳ないが、牧師としてのわたしは徹底して「礼拝」にのみこだわり続けていたいと思う。教会はそこでのみ、この世の様々な会合とは明らかに違う特徴なのだから。そしてそのためになら、どのようなことにもチャレンジしたい。イエスによって常に新しくされる、いつもイエスに出会う場としての礼拝になるために。「教会でイエスには会えない」なんていう事態に陥ってしまわないために。