同窓会役員として初めて学校法人鶴川学院理事会・評議員会を傍聴した。
理事会・評議員会は法人の財政はもとより、人事を含む運営について報告を受け、討議し、決済する。神学校の学生であったり講師であるだけでは知ることもなく知る必要もないことではあるが、そういう立場でいうところの「裏情報」つまり、「あぁ、そういうことか」や「こうなっていたんだ」ということがやりとりされている場である。
鶴川学院は農村伝道神学校と鶴川シオン幼稚園とを経営している。そしてそれを統括する本部事務があるわけで、たとえば決算関係の書類は3部あることになる。それぞれの経営実態によって、あるいは管轄する都道府県によって理事会・評議員会の中身や進め方に違いがあって、それなりにおもしろい。おもしろがってばかりはいられない重大なことも含まれるのだが、それはそれ、傍聴の身としては全部含めて「おもしろい」としか表現できない。
川崎頌和幼稚園の経営について、つまり理事や評議員として、川崎教会の役員をはじめ教会員が加わっていることは、やはり大事なことだと改めて思った。「経営責任」を考えると緊張を強いられる事柄かもしれないが、それは現場を信頼してもらって、むしろこの地域に責任を自負する、広い意味での「宣教」のパートナーとして、教会用語や教会法ではなく世間一般の法と用語を用いて「宣教」を語る場であるのだから。
さらに考えると、教会の役員会に教会員の誰でもが連なってみることもとても大切なことなのかもしれない。それほど高度に専門的なやりとりがなされているとは思わないし、でもそれぞれの立場で真剣に「教会」と「宣教」について考え語り合っている場なのだ。だからこそ、教会の「裏情報(!?)」に誰もがもっと積極的に触れてみたらいいのではないか。
すべての人に、聖霊の賜物が与えられていることを信じる群れとして。