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No.389 蚊

エッセイ「多摩川べりから」
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 「うちの子の手足の腫れがひどい。幼稚園としてもしっかり対策をとって欲しい。」。6月にそんなクレームが寄せられた。蚊である。
 そこでいろいろと調べてみた。これまでも蚊取り線香は絶やさず点けてきたが、それでも間に合わない。そこで、登園前に水場などはエアゾール系殺虫剤を噴霧する、排水枡などには粒剤型殺虫剤を撒くことにした。それでもひどく反応する子どもはいるので、虫除けグッズを必要に応じて使ってもらうことにした。
 実は、対策を調べてみても大抵は「水がたまるところを極力無くせ」と。だが、うちのような園庭では努力にも限りがある。道路の側溝などは手当ても出来ない。どこにでもわいてきて、しかも見つけにくい。事ほどさように、小型の敵は手に負えないのだ。
 先週のテレビはデング熱で大騒ぎだ。毎日罹患者の数が発表され、代々木公園を中心に殺虫剤消毒などの対策がとられたが、ついに公園は閉鎖となったらしい。
 でもね、と思う。騒ぎすぎなんじゃないのか。連日トップニュースなのだが、怖さを煽るだけの報道ぶりはどんなものなんだろう。よほど代々木公園や明治神宮に人を近づけたくないのか、あるいは大衆の目に晒したくない、隠したい重大事象があって、そのためにデング熱騒ぎを利用しているのか、なんて疑いたくなる。
 蚊対策の難しさは我が園の方が先輩だ。それがいかに難しく、ほとんど効果無いことも実証済み。ましてさらに極小のウィルスが相手となれば、なおさら。あの新型インフルエンザ騒ぎの時の、空港での物々しい検疫が実はまるで効果なかった事実を忘れられない。最初の患者はそれこそ犯罪者のような扱いだった。パンデミックよりパニックの方がよほど恐ろしい。
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