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No.535 嗚呼、男に生まれたら悲劇だぜ

エッセイ「多摩川べりから」
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 「あれはたまたま彼女が女性だから、あんな男の代議士なんかいっぱいいる。あんなもんじゃすまない。」だと。
 某女性国会議員が政策秘書に対して暴行を働いた件でコメントを求められたのは、我が家の子どもたちが「故郷だ」と慕い続けている山口県で、選出された河村健夫議員だった。身の危険を感じた秘書が車内でのやりとりを録音していて、それを週刊誌に持ち込んだことを「いくらパワハラがあったとしても、選挙をやる者なら怒る。」とも語ったらしい。
 あぁ、河村氏の発言が事実かどうかはわからないが──恐らく事実なのだろうなぁ、嗚呼──私自身が男であるということがほとほと厭にさせられる。
 セクハラやパワハラに「あったとしても」という譲歩をつけて構わないなら、何でもありではないか。こういう問題が明らかになって、ハラスメントを行う側の人間性にクエスチョンマークがついていてもなお、「あったとしても週刊誌に売るなんて考えられない」という判断基準が国会議員のスタンダードなのだとしたら、獣医学部認可に絡む一連の騒動も、パワハラ罷り通るということの方が事実なんだと、そこは妙に納得させられてしまうではないか。
 官房副長官がどれ程偉くて力があるのか私は知らぬが、明らかに業務において優秀な官僚が遣わされた会議で語られることを一言一句漏らさぬようにと書き取ったメモを、捏造だとか創作だとか決めつけた上、即座に文科副大臣に謝罪させるほどのパワーがあって、そのパワーでもってハラスメントを行った(のだろう、たぶん、確実に)ということを、河村議員は今回の援護射撃コメントでつまびらかにしてしまった、なんてことに気づいてはいないだろうなぁ。あれ、河村議員はもと文科大臣だったよね。
 警察で取り調べの可視化に取り組む前に、まず議員全員に監視カメラを24時間回した方が良いんじゃない? あんなもんじゃ済まないそうだから。
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