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No.525 イースターブーム、来たる!

エッセイ「多摩川べりから」
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 世の中、イースターがブームらしい。
 テレビで某大手流通チェーンが「イースターパーティー」のコマーシャルを流している。パッと見「不思議の国のアリス」ふうのティーパーティー。必要なものは全てそのチェーン店で揃うのだとか。
 某テーマパークは相当前からこの季節はイースターパレードが行われている。園内がイースター関連の飾りつけ(って、何?)で飾られているらしい。
 もう40年も前、某外食チェーンがイースターに特別なプレートをプレゼントしたことがあった。当時高校生のわたしは「ほぅ〜」と思ったが、なにぶん時期尚早だったのだろう、程なくしてその企画は消えていった。月日が流れて、今では街角の普通のスーパーでもたまご売り場が「イースターエッグ」という値札がついて売られていたり、岩手県民には郷愁を誘う「かもめの玉子」が、まるでこの季節の商品のようにデコレーションされて売られていたりする。受難と十字架や復活なんてコンテンツはひとっつも出てこない替わりに、「春の祭」「たまご祭」「ウサギ祭」に装いを変えて流通し出している。
 昔山口の教会にいた頃、「クリスマスの取材をしたい」という申し出があった。朝○新聞の若手女性記者。「うちの教会は小さいし、これと言って記事になるようなことは何もないよ」とやんわり断ったが、「いや、世間の派手なクリスマスより、穴場で過ごすクリスマスの方が今はトレンドです!」と押し切られた。アドヴェントの初日、朝早くからクリスマスの飾り付けをするのを一日中手伝い、夕暮れ、ちんけな電飾に明かりが灯るまで取材して帰って行った。その姿勢には敬服したが、教会のクリスマスが「穴場」だったとは!
 そのうち、「え〜、イースターってキリスト教のお祭りだったんですか。」と言われる日も近いな。それはそれで面白いことだなぁ。本家のお話しの方は全然ファンタジックじゃなくてホラー満載なんだけどね。
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