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No.530 共謀しているって、誰?

エッセイ「多摩川べりから」
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 共謀罪が委員会で採決されて、今週中には衆院本会議で可決、参議院へ送られるらしい。法相の不信任案も否決され、野党にはもう打つべき手がなさそう。こういう局面でなんですが、わたしには「今、どうして、共謀罪が必要なの?」という基本的部分がまるで見えてない。
 この法案が整備されていないとオリンピックが開催できなくなると聞いた。だが、あの誘致の時、東京は世界一安全だとプレゼンしていたのではなかったっけ?。2013年の招致決定以後の三年半で、東京・日本の安心安全がそんなに傾いてしまったのだろうか。そんな不安定要素が急激に増したとは思えない中で、共謀罪の「成立」を「急ぐ」というのであれば、むしろ安心安全が脅かされているからではなく単に「成立」させたいためだとしか考えようがない。とすれば、この法案によって何を狙うのかにどうしたって注目が行ってしまう。その答弁が二転三転するとなると益々混乱だけするのだが。
 安保法案の成立前後、国会前に何度も出かけた。機動隊のフェンス際で隊員と向かい合ったことも何度もある。フェンスの向こうでもビデオを回していたのでわたしが映り込んでいることは当然考えられる。そしてわたしのあらゆることが調べられ、ファイルに纏められているだろう。だが、わたしは意見が違うからといって多数を巻き込むようなテロ行為を計画したことはもとより、他者に吹聴したり、そのための同志を集めたりはもちろんのこと、心や夢に思い描いたことさえもない。だが、この法律で検挙される心配は決して皆無ではないということになった。おちおち夢も見られないって?
 (公安)警察にわたしの情報を握られるのも面白くはないが、そういう部署が存在していて、そういう仕事を割り振られている人がいるのはしょうがない。情報収集も仕事なら致し方ない。だが、どうか警察の皆さん、共謀しておいらを逮捕しないでね。共謀罪で訴えちゃうぞ。
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