「未受洗者への配餐は教憲・教規違反にあたる」として教団教師委員会の戒規「免職」とされた北村慈郎牧師は、教団議長に上告し、審判委員会が招集されていたが、このほど審判委員会は「上告理由は教憲・教規に照らして理由となり得ず、戒規適用免職は適正」との審判結果を出した。これを受けて北村牧師と紅葉坂教会には処分決定の通告が送られた。
ついに日本基督教団はここまでバカなことをしてしまう教団に成り下がった。戦時下に反体制であると睨まれることを恐れて、特高警察により旧6部9部教師が投獄された折に傘下の教会を閉鎖し、教師たちの身分を取り上げ、あるいは回心を強要したあの過ちを、現代民主主義社会にあるこの教団で再び味わうことになろうとは、あまりにも腹立たしく情けなく、語るべき言葉さえ見つからない。
話し合いではなく粛正という手段によって魔女狩りにも悖ることを平気で行うのだ。キリストによる自由だとか、「愛」の教えだとかがこの日曜日も平気で語られるのだろうか。一体どういう神経を持っていれば、おのが行いを棚上げして平然と聖書の真理を語ることが出来るのだろうか。残念ながらわたしはそのような器用な神経を持ち合わせていないゆえに、今日、この欄で思いっきり悪態をつくことにした。
日本基督教団川崎教会に連なる人々に、この際ある種の覚悟を求めたい。わたしたちが属している教団は「公同教会」であると公言して憚らないが、その実キリストの真理を捨て、セクトが支配する原理主義に陥ってしまった。わたしはキリストの真理をこのような邪悪な企みによって曲げられることを黙って見過ごすことは出来ない。今後、日本基督教団に対して何らかの措置を講じることにしたい。もちろんそうなればこの教会が狙い撃ちされることも起こるかもしれない。それでも今、わたしはその覚悟を決める。