我が家の子どもたち、上の二人は岩手県遠野市で生まれ、長男は防府市の生まれ。防府市でわたしも小学生の親を経験した。
わたし自身が育った秋田県横手市(当時は平鹿町)も、7年を過ごした遠野市でも、小学生に制服はない。ところが防府市は小学生から制服があった。
わたしの高校時代、ブレザーの制服の下に白いワイシャツを着る決まりだったが、それをポロシャツにしよう、色も薄めなら良いことにしよう、という改革運動があった。個人的にはどちらでも良かったが、規則に風穴を開けるのは楽しいことだったので、改革賛成派だった。
子どもが小学生になるにあたって、子どもに制服を着せるには抵抗があった。山口県でのことなのでなおさら。ところが親しくなった親たちの会話の中で「制服が便利。そしてトータルでは結局安く済む。」ということを聞いた。決まった服を毎日着るだけで良いのだ。体が大きくなったら次の人に譲ってあげても良い。なるほど、横並びに引っかかりはあるが、経済的でエコだなぁと、考え方を少しだけ改めることになった。
ところが、その制服をイタリアのブランドが手がけ、全部揃えて8万円を超えるとなるとどうだろう。私立学校ならばそういう制服を売りにする手もアリだが、公立のしかも小学校。同じサイズを2年着られるかどうかとなるとかなり財布がキツイのではないか。問題は
価格だけではないのだが…。
これが話題になった同じ日、「
5時間に一人が餓死」というショッキングなデータが流れてきた。実際は高齢者における死因の中で「栄養失調」の割合が増えているということで、飢餓が原因というわけではないのだった。だが、生活保護がますます受けにくくなり、「不正受給撲滅キャンペーン」が声高に叫ばれていれば(そもそも「不正」な「受給」なんてほとんどないのに)、その数字が現実になる日もアルマーニ (^_^;