連日オリンピックの報道が賑わっている。
わたし自身はそれほど興味を持たないのでテレビに釘付けになることはないのだが、アジア地域で行われている競技なのにライブ放映が深夜になるのはどういうことだろう。夜遅く、場合によっては日をまたいで競技が行われるのは尋常ではない。
オリンピック精神だなんだと言っても、「けっきょくカネじゃん」と思ってしまう。何より有力な国々の莫大な放映権料が競技時間を左右するのだ。
それに加えて今回は、会場が韓国であるという事情でだろう、純粋なスポーツの祭典としては捉えていない報道ばかり目に付く。尤も、「純粋なスポーツの祭典」として考えられてきたオリンピックなんて妄想に過ぎないのだろうと思うのだが。それにしても、競技の感動のあとには必ず「北の国から」ならぬあちらの動向が取り上げられ、しかも必ず「政治利用」だ「国際アピール」だなどの、よからぬ(余計な?)情報として=だけ=報道されている。異常さが目立ちすぎる。
それよりは、アスリートたちのことをもっと本気で考えたらどうだろう。スピードスケート1000メートルで銀メダルを獲得した小平奈緒選手の2008年のことが書かれている
記事を目にした。当時信州大教育学部4年だった小平は「先生になってスケートの楽しさを伝えたい」という夢はあったが、まだしばらくは競技を続けたかったという。だが、4年生の冬になっても就職先が決まらなかったのだ。有望な選手が、あれだけ大騒ぎしたがる国にあって、選手として生活することが出来ないというのはどういうことだろう。澤選手による女子サッカーブーム直前、彼女たちはアルバイトしながら練習していたことを思い出す。
で、働き方改革国会なんだって。