天気予報がみるみる変わって雨雲が一日早く駆け抜けた土曜日、あれほど降り続いた雨も水はけの良い大地に吸収されて、強い日差しのもと、川崎小学校の運動会がおこなわれた。
我が家の3人の子どもたちは、それぞれの年齢がもたらすまるで別個の緊張感や期待感で早朝から大騒ぎだった。
わたしはとにかくかけっこが苦手だったから、運動会そのものも苦手なのだが、一方で何となくそわそわと楽しみにもしていた。のんびりとした田舎だったので開催が決定した早朝には花火が揚がる。いつもは起こされるまで寝ているのに、その朝は花火より早く目が醒めたりもした。学年が上がると、単にはしゃぐだけでなく、それなりに重要な任務が与えられたりするわけで、心地よい緊張感と責任感が朝の心を満たしていたものだった。今ちょうど6・4・1年のわが子どもたちは、無邪気な期待から責任ある緊張感までそれぞれ違った気概を漂わせて、今朝、気もそぞろに出かけていった。
わたしとしても、初めて頌和幼稚園園長としていわゆる「来賓」扱いで運動会に出席した。在園児もたくさん詰めかけて、きょうだいを応援し、あるいは未入学児の徒競走に出走していた。園外で逞しい子どもたちの姿を見かけるのはとても嬉しいことだ。
4月の新入学・進級を終えて2ヵ月弱。この季節の運動会にはちょっと驚く。落ちついたと思ったら5月の大型連休があって、それが明けたらすぐに連日運動会モードだったに違いない。就任後3年連続雨になることが心配だったと仰る荻原校長先生の下、教職員の方々も心地よい疲れに包まれていることだろう。
自由な空気の下、のびのびと自分を表現する子どもたち。この環境を、地域の大人としてこれからも守っていきたいものだ。