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No.153 教区総会雑感

エッセイ「多摩川べりから」
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 第123回神奈川教区総会は、2人の准允と8人の按手と、一伝道所の二種教会設立、一教会の一種教会建設が承認された。喜びのうちに教師が立てられたわけだが、手放しで喜べない状況だ。教区に属する一人の教師が、教団教師委員会から「免職」処分を受けているのだ。  教団はその広報紙である「教団新報」で、教師委員会の「免職」決定通知を掲載し、同時に教団議長談話も載せた。当該教師はこれを不服として、戒規施行細則に定めているとおり教団議長に上告した。教団常議員会はこれを受けて今月開催された常議員会で審判委員を任命した。現在この戒規の行方は審判委員に委ねられている。  こういう状況の中で開かれた教区総会だった。当該教師も教区総会議員として教師の身分で出席した。当然である。一部議員からそれが妥当かどうか問う声が挙がったが、上告中であってまだ確定していない以上、当然身分は保障されなければならない。そういった基本的なことを確認した以外、この問題については全く発言されないままで総会が終了した。  それは一つの政治判断だったのだろうと思う。だが、本当にそれで良かったのだろうか。免職処分とそれに対する上告については、審判委員の決定が最終決定となるが、それが出た時点ですぐに発令となるだろう。そのことに教区総会として何も備えなくて良かったのだろうか。教区常置委員会が適切な対応を執ると信じるが、事は教師の全生活に係わる。処分が確定しても教師に準ずる者として教区としては扱うなどの仮定判断をしておくべきだったのではないか。  だが、何も語られない教区総会は別の意味でその痛みを共有する時間でもあった。やたらと「教憲・教規」を振りかざす議員の発言が、妙に浮いて、他の議員が思いっきり引いてしまった。まだ多少健全だった。
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