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No.194 レディス・デー

エッセイ「多摩川べりから」
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 インターネットのつぶやきで「男性には『女性崇拝者』という言葉があるが、女性には『男性崇拝者』という言葉はない」というのを見つけて、暫く考え込んだ。このつぶやきの主はフェミニストという言葉を「女性崇拝者」という意味で使っているのだそうで少し注意が必要ではあるのだが、それにしても「崇拝者」という言葉のある・ないを巡っていろいろと考えさせられた。  このところ電車を待っていると「女性専用車両」というシールが貼られていて驚いて場所を移動したことが何度もある。よくよく観ると時間帯指定がしてあって、その時間帯は問題ではなかったのだが、それでもピンク色の大きなシールの貼られた車両に乗り込む勇気はなかった。調べてみたら、多くの鉄道会社がこれを採用しているらしい。さらにレストランでも女性専用店舗だとか、占有時間帯だとかが設けられている例もあるらしいし、嘘か真か、道路にも「女性占有時間」が設けられているところがあるとか…。  「女性のために」と思って多分鉄道会社は専用車両を設けたのだろうが、当事者たる方々はどのように思っておられるのだろう。統計的に迷惑事例が少なくなったのかどうか、会社に問い合わせしてみたい気も起こる。意図はわかる。が、それがベストなのかどうか少し疑問を感じるのだ。  飲食店や映画館などは早くから「レディス・デー」が設けられていた。「メンズ・デー」は聞いたことがない。男は金を稼ぐが使わないから客商売としては相手にしないということだろう。圧倒的な男社会に胡座をかいている者が言うべきことではないのだが、男ってかわいそ〜。  「男女共同参画社会」という長い熟語もパソコンで一発変換される時代。すっかりお役所用語として定着している証拠だろう。だが、定着したのは用語であって社会そのものではない。どこを目指そうとしているのか曖昧模糊。このちぐはぐ感はわたしの中でまだ暫く続きそうだ。
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