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No.195 アドヴェントからクリスマスへ

エッセイ「多摩川べりから」
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 幼稚園ではアドヴェントに入るとWFP(国連世界食糧計画)のサポーターに来園していただき、世界の食糧事情やWFPの働きについて子どもたちに話をしてもらう。そして、そのお話を聞いて、自分たちでできることでクリスマス献金の用意をする。それが幼稚園のアドヴェントでは非常に大きな意味を持っているのだ。  アドヴェントの季節は紫色の季節。それは「悔い改め」の色だ。有り余るものの上にさらに救い主をいただくのがクリスマスではない。そうではなく、悔い改めを通してクリスマスはやってくる。「悔い改める」という聖書ではよく見かけるこの言葉を大阪・釜ヶ崎で働く本田哲郎神父は「低みに立って見なおす」と訳された。イエスご自身が立たれた「低み」。自分も立つ位置を変え、その同じ低みに立て!という神の呼びかけが「悔い改め」なのだ、と。  わたしたちがアドヴェントに幾ばくかでも「備えて待つ」のだとしたら、それはアドヴェントから始まる新しい一巡りに、今度こそ低みに立って見なおすことができるように、と祈るところからなのだと思わされる。  子どもたちはWFPサポーターの話を本当によく聞いている。自分が飲むペットボトル入りのジュース一本で5人分の給食が賄えることを素直に驚いて、その一本を控えるようになったと、親からの連絡ノートで知らされた。まさに「幼子のようにならなければ神の国に入ることはできない」という言葉が、今、ここに実現しているのをわたしたちは見、その言葉が真実であることをわたしたちは知らされるのだ。  そのようにして用意された献金は、クリスマス会の礼拝で捧げられ、第二部に登場するサンタクロースの手に託されて、WFPに届けられる。プレゼントを貰うばかりではないクリスマスを、こうして味わうのだ。その姿に多くのことをわたしたち大人が教えられながら。
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