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No.201 文化が伝わる過程で

 幼稚園は昨日「お父さんと遊ぶ日」だった。ほとんどのお家で、お父さんやお爺さんが参加してくださった。以前はこの日にお父さんたちに働いていただいた。幼稚園のペンキ塗りや補修・美化作業にご協力いただいた。だがある時から「子どもと思いっきり遊びたい」という要望が寄せられて、以後遊びをメインにした日となった。
 ちょうど正月の伝承遊びが続いているので、大山ごまや鉄輪ごまのコーナー、剣玉やベーゴマのコーナー、そして羽根つきのコーナーを用意した。ほかに木工や焼成粘土、そして廃品工作など。園庭やそれぞれの保育室が様々な遊び場になった。
 大山ごまはまわすのに技術がいる。職員や子どもたちが教えてくれる。でもベーゴマや剣玉は、子どもたちには難しい。そしてお父さんたちもそれらで遊んだ経験がない。技術を要して、しかもハードルの高いコーナーは人気が出ない。面白いと思った。というのも先週火曜日は「伝承遊びの日」で主にお母さんたちが子どもたちと一緒にお正月遊びを楽しんだわけだが、そこでも剣玉のコーナーはあった。大皿や小皿にのせることもままならない程度の技術だけれども、お母さんたちは積極的だった。悪びれることなく輪に加わった。そして一つできればお互いで大喜びだった。なんと逞しいことか。だがお父さんたちはそうはいかない。プライドが少し邪魔をするのだろうか。できないことにはなかなか近づけない。歯がゆいくらいに。
 本来なら子ども時分に、こういったことが遊びの中でもまれ鍛えられて、得手不得手はあるにしてもある程度クリアされてきたのだろう。文化と呼ぶには大げさすぎるかもしれないが、遊びはそうやって伝えられてきたのだ。
 マニュアルではなく実践で、バーチャルでなくリアルで。それがなかなか(男たちには)難しい時代なのだろう。