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No.208 千羽鶴、届け!

 「大人の千羽鶴」。グラビアアイドルの多田あさみさんが、自分のブログに記したこのことばが多くの共感を呼んでいる。
 彼女は今回の震災に心を痛め近くのコンビニで日本赤十字に募金したのだが、手もとの千円札にプリントされている鶴を送るというイメージを「大人の千羽鶴」と表現したのだ。ネットで反響を呼んで多くの人が共感し、後に続いている。その現象を当の本人は「初めに飛ばした鶴は一羽だったはずなのに、今は立派な渡り鳥の群れとなって被災地に向かっています。」と綴った。
 新千円札には鶴はなく、野口英世の肖像がある。彼は福島県(!)出身の医学博士。そこで新千円の募金を「里帰り医師団」。新5千円札に描かれているカキツバタの花言葉から「幸福は必ず来る」との励ましの言葉、持ち合わせが少なくてという人も「鶴ではなく、桜の花(100円玉です)を送りました。もうすぐ桜の季節です。みんなの力で、被災地を桜満開にできたらいいなと思います。」など、いろんな人に広まっているようだ。
 幼稚園では年度最後の日々を安全に過ごすために、毎日対策を話し合っていたが、送迎バスのガソリンが心許なくなってしまった。「不足」ブームに乗っかるみたいでなんともドンヨリしてしまうが、背に腹は代えられず何とか20リットルを確保した。シャッターを下ろしたままの商業ビル、明かりを落とした地下街、コンビニの空っぽの棚、そして買いだめに走る人の姿。都会の脆さにつくづく厭世観が蔓延しそうになる中、このニュースは本当に久々に心に光が差し込む晴れ晴れするものだった。
 他者の傷みに共感できず「天罰だ」などと発言するのも人間のある意味正直な一面かも知れないが、一方こうやって善意を形にするために知恵を絞るのもまた紛れもない人間の姿なのだ。
 若者たち、やるなぁ。希望はある。光は闇の中でこそ輝いている。