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No.210 写真に励まされて

 二つの場所からそれぞれ2枚ずつ写真が送られてきた。今は写真もコンピューターでメールに添付して送る時代。見たい時、届けたい時、瞬時に送られるようになった。
 さてその一つは、礼拝でわたしたちの教会のオルガンを弾いてくださっている高橋友子さんから。生まれたばかりの女の子「ひとみ」さんの2枚の写真。すやすや眠っているものと、ぱっちりと眼を開けて何事か考えている風な、見る者を和ませてくれる写真だった。
 もう一つは、ワカメの販売を通してわたしたちの教会と繋がりをもっている新生釜石教会の写真。礼拝堂と牧師館は1階が流されて使えないために、庭先にテントを張って礼拝しておられる写真。背景には撤去されないままの膨大ながれきが見える。もう一枚は平日にそのテントが救援物資の配給場所になっている写真。ホワイトボードに、届けられた物資が書かれていて、「お気軽に声をかけてください」とある。教会員や求道者に行方不明者がいる中で、礼拝が捧げられている写真に胸が痛んだ。
 これ以上ないと思うほどの災害があって、そのことに苦しみ続けながら、しかし生きている人間は日々の暮らしを立てていかなければならない。悲しみや辛さをどこかに置いて日々のことに向かわざるを得ないのだろう。だが一方、悲しみを隠し込むゆえに、それが引き金になって体調を崩し具合が悪くなってしまうこともあると聞いた。泣きたい時にしっかり泣くことも大切なのだ、と。
 筆舌に尽くしがたい現実の中で、春が巡ってきて、いのちが芽生え、新しい喜びもそこにある。何事もなく、ではなくて、生きること自体が何事か起こることなのだろう。そんないのちの力を信じて歩んでいこう、と、この4枚の写真を見ながら思ったのだった。