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No.227 青春の地を訪ね

 久しぶりに新潟に出かけた。
 朝の新幹線、何の気なしに乗り込んだがよく見ると案内板に「東京を出ると新潟まで停まりません」と書かれている。1時間30分ほどで到着するのだ。わたしが高校生の頃はもちろん新幹線は開業していなかったが、それでもL特急ときが頻繁に往復していた。その時分でもずいぶん早くて近いのだと思っていたが、ちょっと桁が違っていた。
 前回は学校見学のため家族みんなで車で出かけた。その時もずいぶん変化した印象を受けたが、今回は一人旅の気軽さでフットワーク軽く懐かしの町中を散策した。30年以上前歩いた通りは確かに目の前にあるが、あの頃「裏日本随一」と喧伝された大都市もずいぶん落ち着いたたたずまいに見えた。川崎という不夜城に、しかも繁華街の中に居住しているが故の感覚なのかも知れないが。
 だが、気になったことは建物が軒を連ねていた印象と現実がずいぶん違ってきたこと。あちこち歯抜けのように建物がなくなっている。中心商店街でもそう。尤も大半の店が水曜定休ゆえ余計寂しさが募ったのだろうか。
 いや、やはりこの国はここ30年ほどですっかり首都圏・東京の一人勝ち状態が定着したのだ。ありとあらゆるもの・ひと・カネを搾取しながら、首都圏集中が加速してきたのだ。都市化・集中化は大量の過疎地を生み、それだけでなく都市自らにスラムを大量に形成する。いわば宿命。だから国全体から見たら貧しさの現れなのだ。それを誤魔化そうとするから余計にきらびやかに装わざるを得ない。
 3・11は、それがいかに虚飾であったかをまざまざと見せつけた。わたしたちはいつの間にか我を忘れる巨大な装置の中で蠢いていただけなのだ、ということを。