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No.247 藤田泰子さんの葬儀

エッセイ「多摩川べりから」
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 藤田泰子さんが天に召された。  13日午後3時頃、藤田さんから「今、呼吸が止まった」との連絡を受けた。すぐさま幼稚園の仕事を中断してお宅へ伺った。泰子さんはいつものベッドの上で、安らかな顔で眠っておられた。  呼吸停止に気づいたのは2時20分頃だったようだ。その日は訪問看護の予約が入っていて、看護師が2時30分ちょっと前に訪問にやって来た。それまで二人の息子さんたちは必死で心臓マッサージを繰り返していたらしい。看護師によって死亡が確認されたのが2時27分と記録されている。一方、駆けつけたわたしは、きれいに清拭された泰子さんの遺体と対面し、その額、頬に手を当てて祈りを捧げた。  それからご家族に、最期の様子を伺い、これからのことについて話し合った。幼稚園はちょうどクリスマス会を控えていて、礼拝堂はふさがっている。ご家族は親族中心で静かに送りたいとの意志を持っておられ、召天翌日にご自宅で前夜式を、そして17日の土曜日昼からの葬儀をとりあえず予定する。  いったん教会に戻り、キリスト教の葬儀を手伝う葬儀社に連絡をとり、葬儀社と共に夜もう一度藤田さん宅を訪ね、実際の手順を踏まえて日程と時間を確定していった。  幼稚園のクリスマス会を挟んで、夜、泰子さんを思う。先年発行された「川崎教会のあゆみ」にもその消息が記されているし、ご家族からもいろいろと人となりを教えられた。ほとんどベッドの上での泰子さん、しかもタイミング悪くお休みになっている姿しか知らないわたしにとって、数少ない手がかりから泰子さんを自分の心に再構成する作業が続く。  そうして昨日、泰子さんを葬る全てがつつがなく終わった。ご遺族のお一人おひとりに、主の慰めを心から祈った。
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