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No.295 知恵を鍛えるすべ

エッセイ「多摩川べりから」
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 まるで狙ったように、快晴の日々の間にたった一日雨マークがついた17日の土曜日、川崎小学校でPTA主催のバザーが開かれた。  役員を引き受けて2年目だが、何年も続けていた人たちでも記憶がないほど、雨の日開催はとても珍しい。例年雨の場合を考慮して、晴れならば校庭で、雨ならば校舎でと配置を決めては来たのだが、何せ雨に降られたことがないので、これまでは毎年机上の空論だった。だが天気予報が一向に変化せず、雨天が決定的となった先週初めから、空論を現実のものにするための手立てを練り、様々予測できることを予測し尽くして準備にあたった。午前の授業参観が終わって子どもたちを家族が迎える段になると、晴天でも玄関周りが大混雑するのに、雨で、引き取り場所が教室に限られてしまうと、校舎、特に玄関周りや階段周りにどれくらい人だかりが出来てしまうのか、隣接する場所にテントを張って設ける販売ブース周りで人々がどのような動きをするのか、本当のところは当日を迎えなければわからなかった。  本部席は中央昇降口の中。当日券売り場を兼ねる。そこがPTA会長の常席。隣は5年生のホットドッグ売り場。開始時間頃には、靴を脱ぎ履きする群衆、廊下を往来する群衆、販売に並ぶ群衆が入り乱れた。不思議なことにしばらくすると人の流れが落ち着き始め、並んだ人たちが次々と捌けていった。体育館前で3つのブースが並んだ場所も、はじめこそ大混乱だったがやがて落ち着きだした。何とかなるものだと思った。  結局雨天ではあったが、献品コーナーの売上げも例年に並んだ。一方児童数が増えた分前売り券の売れ具合も良かったが、1階から3階まで会場が分散したせいか、チケット未交換が例年より幾分多かった。詳しい報告とそれに基づく分析はこれからになるが、概ねそのような感触だった。  危機状況は知恵を鍛える。そんなことを漠然と思わせる一日だった。
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