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No.308 憲法の危機に

エッセイ「多摩川べりから」
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 川崎・鶴見地区の2・11集会で講師を務められた鈴木伶子さんは、日本YWCAの理事長であり、また平和を実現するキリスト者ネット(略称キリスト者平和ネット)の会員でもある。キリスト者平和ネットは「武力で平和は作れないと確信し、「剣を打ち直して鋤とする、槍を打ち直して鎌とする」ことを目指し、憲法の平和主義と思想信教の自由を守るために働いて」いる(ホームページより抜粋)。  鈴木さんは、昨年12月16日の選挙後から自民党政権復活までの間に平和主義と思想信教の自由が危機的状況に瀕し始めていることを何度も警告された。確かに彼女に講演を依頼するやりとりを始めた頃は「なんだかイヤな状況ですね」などと多少気楽な会話も出ていたが、今はそんな悠長に構えていられない。尖閣諸島を巡る連日の危機報道は「なんとなく平和が好き」な人たちを確実に愛国者に仕上げつつある。加えて隣国の核実験報道は、例えば神奈川県で朝鮮学校に対する補助金を予算計上しないと知事が発言する事態となった。「朝鮮学校に通う子供たちが、補助金がなぜ支給されなくなったのかを理解することも、教育の一環だと思う」とのこと。  自民党政権(=戦後レジューム脱却=改憲政権)の復活と、隣国のレーダー照射や核実験は決して無関係ではないだろう。「平和憲法」に手を加えるということは、自ずと周辺諸国に困惑や緊張を与えるものなのだ。映画「日本国憲法」で日高六郎は「憲法“改正”問題をね、国内問題にしちゃダメですよ。国際問題ですからね。特にアジアの問題です。それが一番重要なことだと思うんですね。」と語る。まさにその通りなのだと思う。  アベノミクスの好感を良しとして意気揚々G20へ出かけた麻生大臣。だが、私は富国強兵政策でしかないそれを認めたくはない。もっと穏やかな、成熟した国を目指したい。脱却したいのは改憲レジュームなのだ。
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