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No.311 年度末の風景

エッセイ「多摩川べりから」
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 三月に入ると、様々なことが「年度末」という限られた時間に凝縮されて、心追い立てられる。「別れの季節」とは言いながら、その別れを十分に味わう間もないほど慌ただしい。それでも、一つひとつのことに区切りをつけながら、次のステップへと踏み出す準備を始めなければならない。  先日、小学校PTAの最後の運営会議が開かれた。特別抱え込んでいる行事はないので、話題は勢い一年のまとめ、評価と反省が議題だった。二年という限られた期間、それも、ほとんどのことはすべて他の役員のお膳立てをいただきながら、ただ「会長」という顔役を果たしただけのわたしとは違い、実務を一つ一つこなして来たそれぞれの委員の評価と反省なのだ。少し緊張しながら聞き入っていたのだが、みんなが「引き受けた時は大変だと思ったが、大変なこともあったが、いろいろ知ることができて楽しかった」と異口同音話していた。役員の一人は「こんなに評価が高いのは初めてだ」と感慨深げだった。確かに厳しい議論に沸く時もあったが、振り返って見ればなかなか良いチームに育ってきた。「引き受けるからには大いに楽しもう!」と繰り返してきたことが、少しずつ形になってきたように思う。ただ、残念なのは、新しい役員の引き受け手がないとのこと。会長は人事に意見できないので詳細は不明なのだが、副会長以下、今年度で交代する要員の後を埋められない状態だ。「引き受けるからには…」が、結局肉付いてこなかったということなのかも知れないと、会長として反省することしきりだ。  最後に、軽食をみんなで囲んで小さな打ち上げパーティを行った。多くの子どもたちも参加した。彼ら/彼女らの協力がなければ母たちは安心してこの働きが続けられなかったことを思えば、重大な協力者に違いない。心から感謝である。また「来年もやります」という声もちらほら聞かれた。反省の向こうに僅かながら希望も見出した一時だった。
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