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No.375 決算(締めくくり)の季節

エッセイ「多摩川べりから」
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 5月は決算総会・理事会の季節でもある。学校法人などもご多分に漏れず会計年度の終了後2ヶ月以内に役員会を開いて決算を承認しなければならない。3月末日が会計年度終了なので、5月末日までが期限。ほとんどの学校法人はこの時期に理事会・評議員会が集中することになる。
 公認会計士が監査をし、報告書が最終的に出来上がる。我が学園の公認会計士の先生は学校法人だけでなく株式会社も見ているため、この季節はことのほか仕事が集中すると伺ったことがある。
 公費で補助を受けているのだから、追求されても確実に答えられるような財務処理がなされていなければならないし、不正などほとんど起こりようがないのだが、それでもこの時期を乗り越えるまではソワソワするものだ。
 宗教法人の附属幼稚園だった時代から、税理士として関与し、そればかりかほとんど会計事務全般に亘って面倒を見てくださった永井啓介氏が、この決算をもって離任される。何か困ったことがあればすぐに永井さんに相談することが常だったので、今後のことを考えると不安が募る。様々な点で流れが滞ってしまう恐れも十分に考えられる。だが、そういう時期なのだと思って乗り切る以外にない。
 仕事というのはたくさんの人の力の結集が必要不可欠だ。様々な力を一つに集めるにはリーダーシップは欠かせない。だが一方、一人が様々な責任を背負い込むと、それを次にフォローすることが難しくなったりもする。その時期にスーパーマンが現れるとは限らない。というか、そもそもそういう期待をかけること自体無理がある。となれば、これからの時代はひょっとしてリーダーシップではなくフォロワーシップこそが求められるようになるのかもしれない。人が全力で働ける期間は、実はとても短いのだから。
 いろいろなことを考えさせられるこの決算期だった。
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