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No.392 尊敬とは?

エッセイ「多摩川べりから」
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 川勝平太静岡県知事が、「思春期における男女共学は、一度やめてみてはどうか」と発言した、と伝えられた。
 「15、6歳から20歳前後までの時期には、女性のほうが早く成熟するという、生理学的、生物学的な現実があり、それが学校の成績に表れる。そうすると、同年代の男の子よりも自分(女性)の方が成績が高いので、男の子を尊敬する事がなかなか出来ない。」とのこと。
 発言を受けて話題は「共学の是非」に向かってしまうのだが、わたしは少し別のことに引っかかった。「男の子を尊敬する事がなかなか出来ない」という部分だ。
 結婚し子どもをもうけるという主旨の中で「先に成熟する(生理学的、生物学的)女性」が「男を尊敬する」ことが必須条件だと言っている。決して「互いに尊敬し合う」にはならないし、ましてや「男が女を尊敬する」という発想など言語道断、という雰囲気。
 この知事のことは詳しく知らないが、この発言だけを見ると、きっとご自身の幼少期に──あるいは現在も──クラスメイト、特に女性たちとの間に癒しきれないトラウマをたくさん抱えて来たんだなと思わされる。なぜなら「少子化問題は「男尊女卑」という麗しい(!)精神が崩れ去ったことに原因がある」と言っているも同然なのだから。殿様時代から通じている家系の坊ちゃまならまだしも、こういう発想しか出来ない人が、現代でも地方自治体の首長を務められるということ自体、よくよく考えたらオソマツというかオソロシい状態ではないか。「お上」なのだなぁ。
 東京都議会の問題も根は同じなのだと思う。あ〜ぁ、この国に未来はあるのか?。尤も「国なんてどうでも良い、どうなっても良い」というなら話は別だが。
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