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No.405 クリスマスを味わうとき

エッセイ「多摩川べりから」
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 26日に二学期の振り返りを終えて、幼稚園は冬休みに入った。教会は日曜日がある限り礼拝が続けられるので、特別「休み」を意識することはないのだが、それでもやはり一区切りがついた感覚で今日を過ごしている。
 先週の日曜日が「降誕前第1」で、今週が「降誕節第1」。厳密に言えば今週がクリスマスの第一週ということになるのだが、世間では24日を過ぎるとそのムードが薄れる。駅前地下街をたまたま25日に通った。特設ブースで展開されていた「クリスマスフェア」も、在庫のケーキを売り尽くそうとかけ声が響く中、それなりの通行者はあるもののケーキの前で足を止める客はまばらだった。今年仲間受けした話題を想い出した。教会近くのケーキ屋に「本物のクリスマスケーキ」という看板が立っていたと。ホンモノって?
 これらは笑い話としては面白いが、現実問題としてクリスマスの飾りをどうするかは教会によっても様々なようだ。ツリーや馬小屋などは公現日までというのがほぼ定着しているのだが、クランツやリースなどは対応にばらつきがある。「教団として考えてくれ」という声も聞かれるのだが、統一見解が出たとしてそれに全てが従うのも、なんだか筋違い感が漂う。冒頭に記したように幼稚園は冬休みに入るので「園長先生、礼拝堂のツリーは片付けますか」と聞かれた。一般的には当然そうなのだろう。年末大掃除、いつまで出しておくのかと。
 それでもやはり、講壇や聖餐卓のかけ布が「紫」から「白」になったことを、ほとんど気づかれぬままでも密かに味わいたい。21日からクランツには5本目の白いろうそくが登場したことも、聖夜のみどりごのごとく気づく者は少ない。それが良い。今日、4本は取り除かれたが5本目の白いろうそくだけが密かな明かりを灯す。
 これからようやく、静かなクリスマスを味わう時が来た。
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