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No.431 エラーな日々

エッセイ「多摩川べりから」
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 どうしてこうも次々と失策を重ねるのだろう。政府与党の話だ。
 雲行きが変わったのは今月初め。思い返せば3人の憲法学者を招いた憲法審査会だ。与党側の参考人も堂々と「違憲」と発言。長谷川教授は以後も「違憲」の姿勢を変えていない。中谷防衛大臣の委員会答弁も傑作。集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案について「現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけば良いのかという議論を踏まえて、閣議決定をおこなった」と。まぁホンネをこんなに簡単に見せていいのか? 失策が続き微妙な空気が充満する中、今度は自民党若手議員の「文化芸術懇話会」という勉強会に百田尚樹を呼んで、「沖縄の2紙をつぶさないといけない」など言いたい放題しゃべらせてしまった。
 船田元憲法改正推進本部長は「自民党のプリンス」と称された時代もあったが、長谷川教授を推薦した責任が問われているらしいし、中谷防衛大臣には更迭説が囁かれ、まことしやかに後任の名前まで挙がる始末。勉強会主催の木原稔青年局長は局長更迭確定のようだ。
 焦りの表れなのだろうか。圧倒的多数をもってしても、ここぞという時にはやはり焦ってしまうものかも知れない。あるいは法案反対の世論がもはや黙殺できないほど盛り上がっていることで失策を助長したのかも知れない。こうなると国会が会期の延長を決めた95日がどちらに転ぶのか見えにくくなった感がある。緊張状態がさらに95日も延長されるとなると、心理的負担は想像に難くない。これからも失策が続発するなんてことも充分に考えられる。一方、反対する市民にとっても95日は長い。それぞれ生活を削って運動に加わらざるをえないとなれば、この長期延長は堪える。当然それを見越しての延長なのだろうが。
 国の根幹を決めるこの法案。目を逸らすわけには行かない。
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