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No.432 水盤のメダカから教えられる

 教会玄関を入ったところに、メダカの泳ぐ水盤がある。寒い季節はお休みするが、春になったら出してきて冬の始まりまで置いてある。
 今年も春に新しいメダカを2匹入れておいた。これがどうも自然に繁殖したらしく、子メダカが3〜4匹ほど泳ぐようになった。
 「メダカは共食いする」とか「たまごを産んだら水草ごと別の水槽に移した方が良い」と聞いたことがあった。そうかも知れないと思ったが、何せ地べたに置く水盤ゆえに産卵の様子など見えなかったし、何より10匹買ってきたうち適当な2匹を適当に放り込んだだけだったので、これが雄と雌だったなんて想像もしなかった。だから、ある日エサをやろうと思ったら水面にパヤパヤと蠢くものがいて初めて子メダカだと気づいたほどだったのだ。
 水槽に茶ごけが生えてきたので、今度はミナミヌマエビでも入れてやろうかと思い、ネットで情報を検索した。飼い方のコツを書いてあるものの中には、水温やpH値、バクテリアなどの注意事項、明るさにまで言及したものがあるかと思えば、室外の水槽に放ったらかしていても増えたというものまでまぁいろいろとある。細心の注意を払うことと放ったらかすことは真逆に見えるが結果は似たようなものというのが面白い。
 これを人間に置き換えるとどうだろう。もちろん細心の注意を払って環境を充分に整え愛情をたっぷり注ぎ込むことの大切さは理解する。だが一方、生きる力はそういったこととはまた別の次元で、人間という“動物”の中に本能として組み込まれているのではないか。「子どもの時間」といういなほ保育園のドキュメンタリー映画を見たとき、子どもたちが「食べる」という本能を遺憾なく発揮している姿をまざまざと見て、そう思った。
 さて、水盤にエビが投入されるかどうか、この綴りを書いている今現在まだ未知数だ。でもなんだか癒されている。