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No.444 シルバーウィークにシルバーを考える

エッセイ「多摩川べりから」
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 秋の大連休、幼稚園はバザーの振替などもあって超大型連休となった。
 この連休入りの頃、シルバーウィークの過ごし方・渋滞予測・超人気スポットなどの紹介がテレビから大量に流されていたが、その中で、「次に秋の大型連休が巡ってくるのは11年後」という一言が鮮やかに頭に残った。
 11年後、健やかであれば65歳で迎える。65歳は日本の統計調査上の「高齢者」いわゆる「前期高齢者」の最初の年齢だ。今のご時世で65歳が高齢者というのは、何だがピンとこない。周囲を見回しても最も充実した日々を送っておられる方々が多く見受けられる。だが事実WHO(世界保健機関)でも認められたれっきとした高齢者なのだ。ちなみに国連では60歳からを高齢者としているらしい。面白いのだが、世界ではまだまだ平均寿命の短い国もあるということが、こういうところに現れているのかも知れない。
 長女がこの話に割って入って、自分は31歳になるという。学生時代を謳歌し、バイトや研修に汗を流し、ぶらりと外国に出かけるまでになった長女もその時にはアラサー世代。何だが自分のこと以上に不思議な気がする。
 一頃、日本では55歳定年が通例であったようだ。だが高齢化社会の進行に伴って、現在では法令で定年の下限は60歳と定められている。それでも実態にそぐわないとして希望者は65歳まで雇用することが義務づけられた。こうやって考えてみると、人生において65歳はある種の区切りの年齢なのだ。
 牧師を招聘している教会に雇用契約書はほとんどないだろう。雇用主(代表役員)と雇用者(牧師)が同じ名前なのだから、面白いしヘンだ。だから実際のところ牧師が65歳で定年を迎えることは少ないだろう。もちろん契約上のことだけではないが。だが次のシルバーウィークが巡ってくる頃、自分はそういう区切りの年齢を生きているのだと思うと、秋だからと言うわけでもなくなんとなくしみじみと感慨深い。
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