ようこそ、川崎教会へ

No.455 クリスマス、クリスマス

エッセイ「多摩川べりから」
元のサイトで完全版を読む
 クリスマスに夢のない話しで申し訳ない。
 ネットで「年収300万未満都市マップ、作ってみた。」というサイトが紹介されていた。さっそく訪ねてみた。「「平成25年住宅・土地統計調査」データの中に「世帯の年間収入階級(5区分)」というデータがあったので、地図上にマッピングしてみました。だた、すべての市区町村のデータがあるわけではないので一部の分布のみとなります。」と作者の但し書きがついていた。
 さっそくスライダーをいじってみた。収入条件によって地図上の自治体に赤い色がつく。「年収300万未満が60%を超える地域」というのが一番厳しい条件だったようで、北海道、青森、三重、和歌山、山口、愛媛、高知、福岡、長崎、宮崎、そして沖縄に赤い地域(条件を満たしている地域ということ)が残る。逆に「1000万以上が10%を超える地域」だと埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、静岡、愛知、岐阜、兵庫に出てくる。
 格差が広がっていると、いろんな場面で言われている。それを表すデータもいろいろある。子どもの貧困が身近なところに現れていることも以前書いた。そしてこの地図データ。赤い色は警告の色。強烈なシグナルを感じさせる。
 それなのにわたしたちには有効な方策が見いだせていない。誰かが意地悪く弱者をターゲットとした制度設計を好んでしているわけではないと信じたいが、一握りの特権階級だけでなく、あらゆる場所で格差や差別を当然のように言い切る声が挙がる社会──場合によっては声を挙げている者もまた搾取されていながら──は、なにやら絶望的な気がしてくる。
 どこか他人事のような書き方なのはわたし自身もわかっているつもりだ。自分の立っている場所で何が出来るか、どこから手を付ければよいか。何も特別なことではないだろう。クリスマスの意味を──福音そのものを──しっかり見据えればよいはずだ。そこから促されることがあるはずだ。
もっと見る