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No.474 雑談懇談の面白味

エッセイ「多摩川べりから」
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 川崎小学校の教育後援会役員会が開かれた。
 教育後援会は、児童の保護者が月額50円を負担し、また川崎小学校区の各町内会が賛助金を捧げることで組織される。例年の総予算は80万円前後。ここで集まった資金は、例えば新入学児童にプレゼントとしてプールキャップが送られたり、卒業生に辞書が送られたり、あるいは校庭の整備、先生たちの研修費用の一部としても用いられる。市の教育委員会が管轄する公的資金ではなかなかまかなえないさまざまな事柄のために用いられているのだ。
 後援会の役員は学校長・教頭・教務主任はもとより、学校区の各町内会長さんたち、歴代のPTA役員で構成される。わたしも第37代会長としてここに連なっている。
 予算規模もそれほお大きくはないし、役員人事についても各町内会長が兼任するわけだから、役員会運営もそれほど難しくないし時間もかからない。お気軽といえばお気軽だ。だが、この会合でまるでついでのように交わされる懇談の中味がとても面白いのだ。
 今回は川崎小学校が取り組んでいるビオトープや、熊本地震の直後だったこともあり学校区の防災についても、様々な話しが上がった。古くからこの地域が低地であって多くは湿地や沼地であったことや、市電通りが通称「プール道路」と呼ばれる所以、周辺がほぼ田んぼだった頃の話し等々、まことに多岐に富む。その時代を実際に生きてきたかつての少年たちが語る生きた歴史。まるで昨日のことのように次々と出てくる面白い話しの数々に、ついつい本題の会議より長時間費やすことさえある。
 わたしはこういったちょっとした生活史──歴史と呼ぶとオオゴトになっちゃう──、小さなトリビアが大好きだ。我がこととして語れる人たちがいる間にたくさんたくさん吸収したいと願っている。
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