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No.496 フェスな日々

エッセイ「多摩川べりから」
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 キリスト教出版販売協会が主催するクリスマス見本市とキリスト教ブックフェアに出かけてみた。毎年この時期に隣の蒲田で開催されてきているのだが、なかなか時間の都合がつかず、今年初めてバザー後の代休と重なって出かけることができた。大雨でもバザーを決行したおかげだったりする。
 30年ほど前、わずか2年だけキリスト教書店にいた。その頃のクリスマス見本市は主に版元が書店向けに新商品の紹介をしたり、カタログ掲載品の実物見本を見せてくれたり、早々商談をまとめたりするクローズドの会だった。数年前から一般の客も入れるようになり、参加する版元も増えてブースが立ち並び、年1回のちょっとしたフェスになっている。
 書店員だった頃からの仲間が今も版元に数人残っている。牧師になってからも仕事柄の連絡や打合せで顔を合わせることもたまにはあるが、久々にそのうち二人とゆっくり話もできた。昔お世話になった方々は既に重鎮であり、あるいは隠退し、天に帰られた方も多い。お見かけする顔は確実に減ったが、それでも懐かしくご挨拶させていただいた方もあった。一方、書店側はそれこそ何十年とその道一筋の方々が多く、これまた懐かしい多くの顔ぶれに出会った。わずか3時間ほどではあったが、わたしにも嬉しいフェスだった。
 今年、賛美歌21は発売から20年を迎えるという。ちょっとびっくりもしたが、落ち着いて考えれば間違いなくそうだと思い当たった。川崎に来てすぐに「賛美歌21発売10周年感謝の集い」で礼拝を担当させられた。賛美歌21制作実務担当者が親しい友人で、川崎に赴任するのを幸いにと声をかけてくれたのだった。あれから10年。間違いなく10+10=20年だ。
 この間、キリスト教を含む社会の環境は激変したと言ってよい。出版販売業界も荒波にもまれ続けている。わたしたちは波に心を奪われている。それしか目に入らないのかも知れない。主は艫の方で眠っているのだろうか。
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