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No.497 泣けた、泣けた。

エッセイ「多摩川べりから」
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 「これからも…三浦大輔は、ずっと横浜です。ヨ・ロ・シ・ク!! ありがとうございました。」。泣けた。
 29日、横浜DeNAベイスターズの今期最終戦はホームグラウンドでの開催となった。その試合に先発登板したのが、今季限りで25年の現役生活を引退する「ハマの番長」こと三浦大輔投手。
 試合は厳しい展開が続いた。劣勢でも「三浦を勝たせよう」という思いが一人ひとり一場面一場面から伝わってくる、そんなゲームだった。6回表スワローズが10点目を挙げる。ここで投手交代かと思った。しかし6回裏先頭バッターとして三浦が打席に立った。泣いている。打球はセンターフライ。場内には三浦コールが響き渡った。
 そして7回表、再び三浦がマウンドに立った。スワローズ雄平は三浦にフルスイングで応える。25年の最後のバッターを空振り三振に仕留め、10失点119球、8奪三振でマウンドを去った。全ての選手が──ヤクルトの選手も、ブルペンにいた控え投手陣も──立ち上がり三浦を送った。
 1992年、プロ初登板。3番手で2回無失点に抑えた。この試合は「横浜大洋ホエールズ」として最後の試合だった。そしてこの試合で遠藤一彦が引退。そのセレモニーが試合後に行われた。その場に立った三浦は「自分も引退セレモニーをやってもらえるような選手になろう」と決意したという。
 1球団の保有選手は70人。12球団で840人。毎年育成枠も含めて80人前後が入団し、ほぼ同じくらいの人が引退する。そのうちセレモニーをしてもらえる選手なんて本当に数少ない。一握りでもない。脚光を浴びる世界でもあるが、光には陰がつきもの。なかなかに厳しい世界だ。
 その厳しい世界で25年活躍し、横浜ファンだけでなく多くの人に愛された三浦大輔選手。「ハマの番長」は「永遠番長」になった。
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