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No.502 秋の日の強いられる緊張Part2

エッセイ「多摩川べりから」
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 11月1日、市内各幼稚園は2017年度の入園願書受付日。願書の配布は当然ながら定員以上用意されて配られる。そしてこれまた当然、受け取った人が全員応募してくるわけではない。その差をどれくらい見積もるのか、経営という観点からも必要が満たされるラインを考慮する。そうやって準備してお待ちするのだが、いつもいつも狙い通りというわけにはいかない。
 願書配布が終わって、市内の園長会が開かれた。わたしは欠席したのだが、話された内容が後日文書で送られてきた。各区毎に集まって園児や教師の募集状況について情報交換が行われたらしい。10年前川崎に越してきた当時、「今後10年ほどは人口増もしくは現状維持を続けられるが、それ以後は減少傾向に入る」と言われた川崎市も、ついに全区で減少傾向に突入しようとしている。加えて子どもを巡る環境や法政の激変もあり、園長会での情報は苦労や心配事がほとんどだったようだ。願書配布状況が昨年比2/3程度というところもあったと。もちろん配布状況と募集状況とは一致しないが、幼稚園にとっては厳しい状況であることは全区においてほぼ間違いないだろう。
 川崎頌和幼稚園は定員に若干届かない数の応募があった。しかし、3年保育で定員を満たしてしまうと、次の年2年保育を希望される方をお受け入れできなくなるので、このくらいがちょうど良いとも言える。人口減少を見据えて、膨らんでいた園児数を暫時定員に近づける戦略の2年目でもあり、さらには10年後の幼稚園のあるべき姿を明確に示そうとする戦略でも2年目。人数の多い年長組が卒園するのだから、春からの見た目はずいぶんスリムになるだろうが、動揺することではない。
 むしろ、この幼稚園を良く理解し、あるいは理解しようとしてくださり、共感してくださる方々と、この先過ごしてゆくのだという安心感や信頼感が芽生え始めている。緊張を少し解いても良いかな。
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