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No.140 社事同中堅職員研修会

エッセイ「多摩川べりから」
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 私としては二度目になる「キリスト教社会事業同盟中堅職員研修会」を終えてきた。同盟に連なる各地の事業所から18名の方々が集い、三日間、礼拝を含めると八つの聖書箇所に向かい合い、取り組んだ。  この研修の目標は「一般的な社会福祉関係の研修でも取り上げられる知識、技術(ノウハウ)の研修ではなく、「キリスト教社会福祉の意味(独自性)を問う中で、リーダーとして仕えること」に思いを向けられるような研修を目指します。」と謳われている。その実現のために「講演のような「学ぶ」研修ではありません。聖書のみ言葉を通して、お互いの思いや意見を出し合い、各セッションのテーマに応答していきます。」と示されている。  参加者には緊張と戸惑いとが入り交じった表情が見える。勝手が違うのだからそれもそのはず。だが、三日間の日程を終える頃には、皆なんとも言えない穏やかな良い表情を見せてくれるようになる。聖書の本文と取り組む時に、当然その人の背後にあるあらゆるものが浮かび上がってくる。18人の参加者は、意識するしないに関わらずその浮かび上がったものをお互いに認め合い受け入れ合い、信頼と絆が芽生え出す。それぞれが形態こそ違うものの、同じ「福祉」という現場に様々な形で参与し、共通の言語としての「福祉」を通して考え、悩み、また立ち上がる。派手さはまるでないが、しかし劇的な三日間である。  この研修は、まさにそんな「場の力」に全幅の信頼を寄せて行われるものだ。もちろん「聖書」を担当するチャプレンとして、いろいろな“しかけ”は用意する。そしてそのしかけは確かに使うのだが、“場”は様々な展開を見せて、予測を超えて豊かな実りをもたらしてくれるのだ。前回は前回の参加者によってつくられた研修であり、今回は今回の参加者によってつくられた、二つとない研修だった。励まされ満たされたのはこちらのほうだった。
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