エキサイトブログ


No.150 つぶやきやさえずりが

 いつの頃からか、わたしは買い物をする時にネット上に書き込まれているユーザーの口コミをずいぶんと参考にするようになった。
 ある情報番組を見ていたら、化粧品の陳列棚に「店員オススメNo1」という表示と「売上げ第1位」という表示を交互に行ったら、1時間あたり「売上げ第1位」表示の方がより多く売れるという実験を行っていた。
 こういった一消費者の声はこれまであまり取り上げようがなかったのかもしれない。一般に商品はメーカーの思惑が一番大きかったのだと思う。コマーシャルをばんばん流し、イメージを先行させて消費者に訴え、購買意欲をかき立てる。だが、インターネットの普及によって、こういったマーケティングの手法が崩れ始めているのかもしれない。
 鳩山首相が始めたと伝えられて一躍有名になった「Twitter」。元々は「さえずり」を意味する英語だが、インターネット上で一人の人が思った「小さな」ことを気軽に書き込む仕組みだ。最大でも一度に140字程度しか書き込めないが、その書き込みにTwitterを使っているいろんな人が反応を返せるために、話題によっては大きな世界世論を形成することもあり得る。そしてたぶんこれから世界に販路を拡大しようとするメーカーは、こういった可能性を無視できなくなるだろう。
 人は、同じものを使っている人のナマの声に敏感だ。口コミはかつては文字通りその声の届く範囲しか影響を持たなかったが、インターネットはその影響を世界規模に広げる。世界に対峙するにはあまりにもちっぽけな「わたし」にも、大きな影響力を発揮できる時代が本当に来たのだ。
 こういう仕組みがさらに普及して本当によい仕事をしている者が本当に報われる社会が形成できたらすばらしい。真逆に進む危険性は大きいし、現実はそうなのかもしれないが、知恵を正しく使うことこそ求められているのだ。